ダイバーシティワールド推薦図書・漫画・映画

学歴や資格ではなく、「あなたは何をやり遂げましたか?」が最も重視される時代が、
経営資源「カネ」よりも、新経営資源「ブランディング(組織文化)」「ソーシャル(つながり)」が重要視される時代が、
日本も「社会貢献でメシが食える」ようになる時代が、まもなくやって来ます。
ダイバーシティワールドにご参加いただくか迷われている方、
ダイバーシティワールドへご参加いただく方は必読な図書・漫画・映画です。




ティール組織
著者 元マッキンゼー&カンパニー経営コンサルタント フレデリック・ラルー






新しい組織形態が働きがいのあるHAPYYな世界へと進化させる

日本は30年間、成長なく横ばい、やる気に漲っているような従業員は稀で、働く現場は閉塞感が漂っていますよね。そんな日本社会にとっての特効薬が「ティール組織」です。12のパイオニア組織と呼ばれるティール組織を実現した実事例と共に、「SDGs No.8 働きがいのある職場づくり」を達成してくれる「ティール組織」をわかりやすく解説しています。
著者のフレデリック・ラルー氏は、元マッキンゼー&カンパニーの経営コンサルタントで、新しい組織論研究者です。
将来、世界のすべての法人組織が「ティール組織」 を実現できているならば、きっと未来はとても明るくHAPPYな社会になっていると言えるでしょう。ダイバーシティワールドも「ティール組織」の実現に取り組んでいます。

全世界のHAPPYな組織づくりに関心のある方にはバイブルな一冊。




ソーシャル・インパクト
著者 玉村 雅敏・横田 浩一・上木原 弘修・池本 修悟






価値共創(CSV)が企業・ビジネス・働き方を変える

やっと、日本社会の、ソーシャルセクターにおいて、イノベーションが起きつつあり、その理由を実事例と共にわかりやすく解説しています。
ハーバード大学教授マイケル・E・ポーターが提唱した「共有価値の創造(CSV:Creating Shared Value)」から発展し、CSVとは「共創価値」と呼ばれ出します。昔の日本の商人が商売の基本は「三方よし」だと言っていましたが、これはCSV経営と同じことを言っています。2500年前の孫子の兵法「相手(彼)を知り、己を知れば、百戦殆からず」同様、今も、昔も、「共創価値」はビジネスの基本と言えるでしょう。

ソーシャルセクターでイノベーションを起こしたい方にはバイブルな一冊。




3つのゼロの世界
著者 グラミン銀行創設者 ノーベル平和賞受賞者 ムハマド・ユヌス






壊れかけの資本主義に変わる新しい経済システム

「人間は利己心によってのみ動機づけられる」「人間は主に仕事を探す者だと見做している」を前提においた現在の資本主義経済システムのままでは、「貧困ゼロ」「失業ゼロ」「二酸化炭素排出量ゼロ」という3つのゼロの世界は達成することはできない。世界の半数である36億人の貧困層が持つ富を上位8人の億万長者が占めいるという格差社会を後押しする仕組みにしか働かない資本主義経済システムの常識を覆す、「マイクロ・ファイナンス」と「ソーシャル・ビジネス」で作る「新しい経済システム」を提唱しています。

グラミン日本でも必読図書となっており、ムハマド・ユヌス氏は「新しい経済システムを完成させた人こそ、次のノーベル平和賞の受賞者だ」と述べています。




社会貢献でメシを食う
著者 竹井善昭 監修 一橋大学イノベーションセンター長 米倉誠一郎






日本にも「社会貢献でメシが食える」時代が間も無くやって来る

日本で活躍する「新しいNPO法人」がたくさん紹介されています。

日本国内におけるNPO法人に対する誤解(「Non Profit Organization:非営利団体」ではなく、
「Non Profit for Organization:利益を追求するために存在する団体ではない」)、
「社会貢献しながらメシが食べれるという事実・手法」について、わかりやすく解説している良書です。

ソーシャルビジネスに興味のある方にはバイブルな一冊。




20歳のときに知っておきたかったこと
著者 スタンフォード大学教授 ティナ・シーリグ






ソーシャルセクターでも使える「イノベーションとは何か?」が学べる

ティナ・シーリグはカリフォルニア州にある名門スタンフォード大学のアントレプレナーセンターの教授。
「5ドルで起業ワークショップ」などの起業家(アントレプレナー)向け集中講義でとても有名です。
人生を変えるチャンスは身近なところにもたくさん転がっている、
多くの出会いは人生を豊かにすることを教えてくれます。

イノベーションに興味のある方にオススメの一冊。




180日でグローバル人材になる方法
著者 海外滞在歴30年のベテラン 天野 正晴






真のグローバル人材になれない原因は「言葉の壁」ではなく「ネットワークの壁」

日本人が真のグローバル人材になれない原因は「言葉の壁」ではなく、 「ネットワークの壁」である。
本当に世界の舞台でビジネスで成功したいならば、「縦社会のコミュニケーション能力」 ではなく、
「横社会のコミュニケーション能力」を強く意識することを訴えています。
日本人特有のシャイさや奥ゆかしさという美徳を気遣ってくれる外国人はいません。
日本人に圧倒的に足りないのは自分という存在をアピールする力と、現地のコミュニティーに溶け込む力だと強く伝えています。

真のグローバル人材を目指す方にオススメの一冊。




アジア・シフトのすすめ
著者 元衆議院議員 田村 耕太郎






「アジア・シフト」から目指す真のグローバル人材への指南書

日本の中から見た日本と日本の外であるアジアから見た日本では、見えてくる「チャンス」も「課題」も違う。
日本の傍には世界最大の成長エンジンであるアジアがある。
そして日本は「地政学」的に「実は日本は相変わらず運が強い」状態である。
日本にもアジアにもそれぞれの「チャンス」と「課題」がある。両者の長所と短所を冷静に把握したうえで、
アジアの熱風を感じつつ、その時代に合った形でのアジアの活力を取り入れかたを解説している。

単なる「アジア礼賛」「日本悲観」の本ではない、これからの時代を生きる日本人、真のグローバル人材目指す方に向けたオススメの指南書。




「世界で戦える人材」の条件
著者 グローバルビジネス教育に30年間を捧げてきた 渥美育子






日本人が「世界で唯一中立なグローバル人材に成り得る」

オリジナルツール「文化の世界地図」や「グローバルナビゲーター」生み出したグローバル人材教育の専門家。

「英語ができればグローバル人材は大きな勘違い」
「世界市場で戦うには国際法の理解が必要」
「なぜ日本企業が海外で訴訟に負け、多額の賠償金を支払っているのか」
「歴史・文化の理解なくして、その国では仕事はできない」

著者は30年のグローバルビジネス教育研究の中で、歴史的に人種差別の抗争に巻き込まれていない日本人が「世界で唯一中立なグローバル人材に成り得る」と期待を語っています。

真のグローバル人材を目指す方にオススメの一冊。




日本が世界一「貧しい」国である件について
著者 海外在住の有名ブロガー 谷本真由美






「日本の常識は世界の非常識」これまでの考え方がひっくり返る

「日本が裕福であることや世界から人気がある国と思っているのは幻想」
「政治・メディアが言っていることは正しいなんて思っている国民は日本人ぐらい」
「大学に高い学費を払って勉強せずに時給数百円のアルバイトやサークル活動に精を出すなんて、世界的にありえない」

著者は外資系コンサルティングファームや国連機関(FAO)で活躍し、現在はロンドンに主婦として滞在しながら有名ブロガーとして活躍する谷本真由美さん。
日本人に「考える力」を身に着ける重要性ときっかけ、そしてすぐにでも自力で世界へ旅立ち視野を広げることを強く薦めています。

世界への視野を広げたい方にオススメの一冊。




日本でいちばん大切にしたい会社
著者 法政大学大学院政策創造研究科教授 坂本光司






日本企業のソーシャル・ブランディング

坂本教授は日本の中小企業をインタビューしまくり、強い中小企業の共通点を見つけます。
「顧客満足度よりも従業員満足度」
会社で働く従業員が自分の会社のファンになることは、結果として顧客満足度向上に繋がるのだと。

山口県の山奥でよりよい義足を研究・開発し続ける「中村ブレイス」
北海道で500円のお菓子で家庭に笑顔を届けることにこだわり続ける老舗「柳月」
社員の70%以上障がい者雇用し続けているチョーク製造業「日本理化学工業」

たくさんの日本で大切にしなければいけない企業が紹介されています。

CSV経営に興味のある方にオススメの一冊。




サンクチュアリ
日本漫画 原作 史村翔 作画 池上遼一






生ぬるい日本の現代社会に失望し、日本再建に人生・命を懸けた二人の熱い男の物語

カンボジアのポルポト派政権による大虐殺を潜り抜け、生還した二人の男が日本の現代社会の生ぬるさに失望し、人生・命を懸けて、表社会(政治)と裏社会(極道)から日本社会を建て直そうと奔走します。この二人の男の突き抜けたまっすぐさ、男が惚れるほどの男の物語(BLではない)です。この漫画を読んで政治家、社会起業家を目指した方はかなり多いのではと思います。




PADMAN 〜5億人の女性を救った男〜
インド映画 監督 R・バールキ 主演 アクシャイ・クマール






インドの5億人の女性を救った社会活動家の実話

インドでは「ナプキン(パッド)」と口に出すのもタブーな社会であり、高価過ぎて一般家庭ではとても買えるものではなく、洗っただけの殺菌されていない不衛生な布を使うことによる病気発生率は約10%、死者まで発生している状況であった。また、生理中5日間は邪悪な期間として、女性は部屋の中に入ることを禁止されている悪しき文化があった。そしてこの2000年ごろの女性労働者はインド社会全体で約18%。このような悪しき文化・不衛生な生活スタイルに対抗しようと、安価で衛生的な生理用ナプキンを製造する機械を発明した人物が「ラクシュミカント」。「お金儲けは自分しか笑顔にならない、みんなが笑顔にならないとこの機械を作った意味がない」と徹底してお金儲けには走らず、衛生的な生活・文化への改善や「安価なナプキンの製造・販売」という仕事を生み出し女性の社会進出の支援に人生・名誉をかけた男の話です。彼は後に「インドの5億人の女性を救った社会起業家」として国際連合(USA)でのスピーチ、TEDでのスピーチに招待されています。まさに社会起業家の鑑ですね。




殿、利息でござる!
日本映画 監督 中村義洋 主演 阿部サダヲ






この時代にも「無私の日本人」がいた!宿場町の再建に人生・命を懸けた有志たちの物語

1766年(明和3年)の仙台藩領内の宿場町・吉岡宿が舞台。宿場町の窮状を救った町人達の記録を「国恩記」を映画化したものです。ある日、パッと思いついたアイデアが宿場町の有志たちの心を掴み、親子二代で約40年かけて本当に宿場町を救済してしまうという物語です。「決して、誰にも自分がやったことだと言わない」など、有志たちの間でいくつかの取り決めをします。この時代にも日本人として誇れる社会起業家がいたんですね。